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私が初めて東京を訪れた昭和44年、日本はドイツと同じく戦後の高度成長の真只中にありました。当時の日本人社会に見受けられた忠誠心、責任感、勤勉実直さなどを尊ぶ姿勢は、プロシア系である私にとって共感と同時に頼もしさを感じさせてくれるものでした。幸運にもこれらの価値観は現在もなお引き継がれていますが、最近ではもう一歩進んで「働くだけの人生」から「楽しむための人生」を模索する傾向へと変化してきています。
21世紀に入ると、日本の消費者は世界でも高いレベルの洗練された感覚と知識を身に付けるようになりました。そして今日の日本を制するものは明日の世界をも制すると言っても過言ではありません。日本と海外のそれぞれの長所を取り入れたユニークな経営が、競争に遅れをとることなく、またこれから起こりうる様々な世界情勢の変化に立ち向かうための当社の企業基盤となっています。
私たち、ニコルグループのメンバーには共通の夢があります。それはこの競争の激しい市場で単なる成功に甘んじるのではなく、それ以上のことを成し遂げることです。私たちは何をするにも卓越した存在でありたい--なぜなら私が若い頃レーサーとして学んだように、単なる成功とはレースの完走を意味します。しかしそれを卓越したところにこそ勝利があるからです。また、もうひとつ私が学んだことは、パートナーとの密なるコミュニケーションや協力なくしては決して自分ひとりの力ではレースに勝つことができないということです。私たちにとって、優れた眼識をお持ちのお客様にご奉仕できることは幸運であり、またお客様と私たち相互の更なるエクセレンスの追求のために末永くご指導、ご協力を賜りたいと存じます。
ニコル・グループ
代表
C.H. ニコ・ローレケ